2011年3月28日(月)「しんぶん赤旗」
原発事故
「家に帰れず悔しい」
福島 浪江町民2500人避難
東日本大震災と福島第1原発事故で甚大な被害を受けた福島県浪江町は、同県二本松市に町役場の機能を移し、約2500人の町民が避難しています。
菅野二本松市議 要望聞く
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町役場には被災証明書を求める人、知人の安否確認を取ろうとする人が連日訪れています。担当者は「大震災から休まず1日14〜15時間働いている」と言います。職員は役場の建物に泊まります。
他の自治体から応援が入る予定ですが、町は避難の事態を招いた東京電力に人的派遣を求めています。
避難住民から「着の身着のままで避難してきたが、二本松での支援で身も心も温まった」という声が出されると同時に、「女性用の下着がなく男性用のものを着ている」という人もいます。
日本共産党は連日避難所で要望を聞き、市に伝えています。26日、菅野明・二本松市議会議員は避難所の一つ旧針道小学校で要望を聞きました。
「家は修理すれば住める状態だが原発事故で帰れず悔しい」(76歳男性)、「息子に精神障害があり心配」(44歳女性)などの声が出されました。
菅野議員は「放射能被害が出て、こんなに避難が長期化すると思わず、体一つで来た人が多い。支援を強めたい」と話しました。(柴田善太)
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