2011年3月28日(月)「しんぶん赤旗」
「福島は警告」原発とめよ
ドイツで21万人デモ
【ロンドン=小玉純一】ベルリンなどドイツの主要都市で26日、同国の全原発17基の閉鎖を求めるデモが実施され、合わせて約21万人が参加しました。
ドイツからの報道によると、行動は環境団体などが主催し、ドイツ労働組合総同盟(DGB)や国政野党の90年連合・緑の党、社会民主党が支持。ベルリンで9万人、ハンブルクで5万人、ケルンで4万人、ミュンヘンで3万人が参加し、ドイツ史上最大の反原発行動となりました。
スローガンの一つは「福島は警告する。すべての原発を停止せよ」。DGBのミヒャエル・ゾンマー議長はベルリンで「原発産業の人々に言いたい。あなたがたのうそ、『確約』、危険軽視はもうたくさんだ」と述べました。
メルケル首相は福島第1原発の事故を受けて、ドイツ国内の原発の稼働延長計画を再検討する意向を示したのに加え、1980年以前に稼働を始めた7基を一時停止しています。27日には、バーデン・ビュルテンベルク州議会選挙があり、原発問題も争点となっています。