2011年3月28日(月)「しんぶん赤旗」
35人以下 計画通りに
少人数学級むけ宮本議員
日本共産党の宮本岳志議員は25日の衆院文部科学委員会で、文科省が8年間で小中学校を35人以下学級、小学1、2年を30人以下学級とする計画をたてながら、財源を理由に小学1年生のみにとどまったことについて政府をただしました。
宮本氏は、小学2年生まで35人以下学級を実施するための予算は、わずか93億円であることを示し、「『思いやり予算』(1858億円)の20分の1だ。許されない」と批判しました。
宮本氏が、「文科省としては昨年策定した計画を進めていく方針なのか」とただすと、高木義明文科相は、「この法案成立後すみやかに検討の着手に入り、小学2年生以上における35人以下学級推進のためにもしっかりとりくまなければならない」と答えました。
宮本氏は、少子化による教員の自然減や、退職者が多く給与水準も下がることを示し、「財政的に考えても計画的に進めることは難しいことではない」と強調。「30人学級に向かうきちんとした計画をもつべきだ」と主張しました。
23日の衆院文部科学委員会で宮本氏は、日本が40人以下学級となった31年前、西ドイツ20人前後、スウェーデン20〜30人と、世界は20人台に向かっていたことを示し、日本の遅れを指摘。高木文科相は、「学級規模は国際的にみて依然として大きい」と認めざるをえませんでした。
宮本氏は、国立教育政策研究所の調査報告が、少人数学級の効果を認めていることを紹介。さらなる少人数学級の推進を求めました。