2011年3月26日(土)「しんぶん赤旗」

新婦人 募金、救援に全力

被災地では助け合い


 新日本婦人の会(新婦人、高田公子会長)は、「『友愛の新婦人』をいまこそ」と、東日本大震災の救援活動や募金にとりくんでいます。

 23日には高田会長が宮城県を訪れ、全国から寄せられた義援金200万円を県に渡して懇談、ライフラインの確保などを要請しました。岩手、福島両県にも同額の義援金を届けました。

 各地では、被災地から避難して来た人たちへの支援、救援募金のとりくみもおこなわれています。

 埼玉県本部は、福島県双葉町などから2200人以上が避難している、さいたまスーパーアリーナでボランティアと対話。「室内が乾燥している」の声に応え、化粧品販売会社の協力を得て24日に化粧水などを届けました。

 青森県本部も、宮城県塩釜市に物資を運ぶ県労連の車に衣類や下着などを載せてもらい、被災地に届けています。

 中央本部は被災地から寄せられた声をまとめ、連日、政府や国会、経済界などに申し入れをしています。原発事故対策、復興支援、ガソリンや灯油、安全な水の確保、就学援助など多岐にわたります。

 各都道府県本部や支部も、原発の総点検や安全対策の見直し、被災者受け入れ、学校の耐震工事などの申し入れを始めています。

 新婦人中央本部は「一時避難〜新婦人友愛プロジェクト」を立ち上げ、被災地の会員などを被災地以外の会員の自宅に受け入れる橋渡しを始めています。

 一方、被災地では―。津波で家が流されるなど、自らも被災しながら、救援活動に奮闘している多くの会員がいます。車を失ったり、ガソリンがなかったりしているため、徒歩で各支部や班、会員の安否確認をしています。

 宮城県の岩沼支部は、水、ガソリン、灯油の確保、下水道の復旧状況の広報など6項目の要望をもって市と懇談しました。地域の防災組織の責任者になっている人、おにぎり作りのボランティアに参加した人もいます。

 声を掛け合い、助けあう姿も伝えられています。仙台市の泉支部では、一人暮らしの会員の自宅に水を運び、片づけを手伝っています。多賀城支部では、自宅の1階が水につかり電気も水もない2階で家族3人が暮らす会員の家に、ペットボトルで作った湯たんぽやおにぎりを届け、喜ばれています。

 福島県では、地域ごとに各団体と共同の支援センターが結成されています。福島市では県北農民連といっしょに炊き出しをし、小学校に避難している人たちを励ましました。原発事故による出荷制限で、郡山の酪農家の会員からは悲鳴が上がっています。

 茨城県では、おにぎりや水、具だくさんの豚汁を車に積み、断水が続くひたちなか市や東海村に届けました。





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