2011年3月25日(金)「しんぶん赤旗」
漁船 打ち上げられた
宮城の党議員ら 塩釜・松島など調査
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日本共産党の横田有史、遠藤いく子両宮城県議は24日、塩釜市、松島町、東松島市に入り、沿岸地域などの津波被害調査をし、被災者から話を聞きました。塩釜市では小野絹子、曽我ミヨ、中川邦彦の3市議が、松島町と東松島市では今野章町議がそれぞれ案内しました。
塩釜市の越ノ浦漁港で、被害の対応に追われていた漁師(63)は、所有する大小5隻の漁船のうち4隻が津波で陸上に打ち上げられるなどで、使えなくなりました。「ちょうど10年前に建造した30人乗り漁船も打ち上げられました。岸壁の地盤が弱くクレーン車は入れない。支払いがまだ残っているが、船を解体するしかない」と肩を落としました。
同市北浜地区の岸壁近くで鉄工所を経営する男性(54)は、工場と隣接する自宅が津波で全壊。資材などの撤去作業をしていました。渡辺さんが最も心配していることの一つは、地震によって生じた地盤沈下に伴う浸水です。地面から約30センチ上を指さし「(24日早朝の)満潮の時は、ここまで海面でした。もうこの土地には住めないかもしれない」。
日本三景の一つ「松島」で知られる松島町では、普段、観光客でにぎわう松島海岸駅前を通る国道45号のみやげ・飲食店を訪問。23日現在692人の死者が出ている東松島市では、野蒜(のびる)地区を調査しました。
党宮城県議団は塩釜市、松島町入りで、太平洋に面する県内の全自治体を調査したことになります。
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