2011年3月25日(金)「しんぶん赤旗」
「自粛」の動き、責任ある態度と言えない
12知事選告示で志位氏
日本共産党の志位和夫委員長は24日、国会内で記者会見し、同日告示された12都道県知事選すべてに推薦・公認候補を立ててたたかうと述べ、選挙にのぞむ基本的姿勢について語りました。
志位氏は、東日本大震災の深刻な状況のもとで、「今回の選挙戦全体を、国民的エネルギーを発揮して、救援・復興をやりぬき、戦後最大の国難を打開することを通じて新しい社会をつくる選挙にしていく、という姿勢を貫く」と強調。その中で勝利・前進をめざし、(1)被災者救援と原発危機回避にとりくむ(2)復興を国家的プロジェクトとしてとりくむ(3)原子力行政とエネルギー政策の転換(4)福祉・防災のまちづくりへの転換―を掲げてたたかいぬくと述べました。
記者団から「12知事選すべてに候補者を立てているのは共産党だけだが」との質問が出され、志位氏は「知事の権限は大きいし、国政とも関係が深い。候補者を推薦、公認で立ててたたかうのは、政党として当たり前のことだ」と述べました。
知事選告示第一声を「自粛」する政党が相次いだことについても聞かれ、志位氏は「『自粛』の名で政見を有権者に訴えることを自ら放棄する立場にはくみしない」と表明しました。
その上で、「大震災のもとでの選挙だから当然、国民の気持ちを考慮したとりくみは必要だ。同時に、この国難に対して政党としてどう立ち向かうかを堂々と述べることは当然だ。また、今回の選挙ではそれぞれの地方政治で今後4年間をどうしていくかという有権者の審判を仰ぐのだから、地方政治についての政見を堂々と述べることも当たり前だと思う」と強調。「自らの政見を述べることを放棄する動きは、有権者に対して誠実な姿勢とはいえず、責任ある態度とはいえない」と述べました。