2011年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
炊き出し 家具運び出し 片付け
地元若者が汗
岩手・大船渡
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岩手県内の被災地では、若い地元ボランティアが活躍しています。被害を免れた地区の高校生らが物資の運搬などに精を出しています。
大船渡市の福祉センター。パンや衛生用品など次々と到着する支援物資の整理を、10人余りの若者が手伝っていました。
地元の高校を卒業したばかりの女性(18)は「家にいるより人の役に立ちたかった。月末に引っ越すまでは地元に貢献したい」と言います。帰省中だった大学生(20)は「知っている町がなくなり、ショック。何もしないのはもどかしかった」と話しました。
大船渡市では23日までにのべ333人がボランティアに参加し、住居の片付けや炊き出し、家具の運び出しなどにあたりました。
釜石市でものべ300人以上が参加。23日、災害対策本部前で支援物資を運んでいた同市の高校1年(16)は「将来も人の役に立つような仕事がしたい」と述べました。
大船渡市役所でボランティアの受け付けをしていた秋田県社会福祉協議会の横山泰さんは「家具の運び出しの要請が増えているが、がれきや車の撤去が終わらないと運び出せない。ライフラインの復旧、燃料供給の安定、安全面の確保ができれば、県外からのボランティアも必要になってくると思います」と話しました。 (洞口昇幸、井上歩)