2011年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
対リビア軍事攻撃
米英仏 世論割れる
イラク戦より支持減る 英
国連安保理決議を受け、リビアでは米英仏などによる空爆が続いています。「市民の保護」を目的にした他国への軍事攻撃に、作戦を主導する米英仏の3国でも世論は割れています。
【ロンドン=小玉純一】対リビア軍事攻撃について英世論は賛否が分かれています。英紙デーリー・テレグラフ22日付が伝えた世論調査によると支持35%、反対43%。他方、大衆紙サン22日付が伝えた調査では支持45%、反対36%でした。
英国がイラクに侵攻を始めた2003年3月にサン紙が伝えた調査は、支持が53%、反対39%。リビアでの軍事作戦への支持は、イラク侵攻の時より下回りました。
「軍事行動は英国にとって必要のない危険なことか」との問いには49%の人が「イエス」と答え、「ノー」と答えた人は31%でした(デーリー・テレグラフ紙)。テレグラフ紙が伝えた調査は18〜20日に約2000人、サン紙が報じた調査は20、21日に約2700人を対象に実施しました。
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