2011年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
「思いやり予算」復興財源に
安保破棄中実委 期限切れ前に廃止署名
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安保破棄中央実行委員会と国民大運動実行委員会は23日、在日米軍への「思いやり予算」の削減・廃止を求める請願署名約1万5000人分を国会に提出しました。
日米両政府が結んでいる「思いやり予算」特別協定は3月末で期限切れを迎えます。民主党政権は同協定を5年間延長させることを、3月中に国会で承認させようとしています。
国会内で開かれた提出集会で、安保破棄中実委の東森英男事務局長があいさつしました。「東日本大震災の被災者支援と国民生活の立て直しのための財源が問題となっている。『思いやり予算』の削減・廃止を強く求めたい」と語りました。
日本共産党の笠井亮、赤嶺政賢の両衆院議員が集会に参加し、署名を受け取りました。
笠井氏は、民主党側は承認を強行する理由を「大震災で強力な支援をしてくれている米軍に応えたい」からだとのべていると紹介。赤嶺氏は「基地を維持するという態度は改めさせなければならない」と訴えました。
各団体の代表が大震災の救援活動について語りました。「学校の復興だけでも何百億円とかかる。国が財源を保障することが大事だ」(全教)「大企業減税や『思いやり予算』をやめ、大企業は内部留保を吐き出すべきだと国に要請する」(全労連)と訴えました。
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