2011年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
米・衣類を配布
共産党救援センター トラックに積み回る
宮城・石巻
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「日本共産党です。お米や着るものなど、救援物資をお配りしています」―。東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市で23日、党震災・救援対策センターが、小型トラック2台で市内各所を回り、「移動救援物資配布」を行いました。
トラックから食料や衣類を詰めた段ボールをおろして空き地などで並べ、同センター本部長の三浦一敏市議が、ハンドマイクを使って救援物資の配布をおこなっていることを知らせます。
給水の帰りに立ち寄った水押地域に住む女性(70)は、米3キロとみそを持っていきました。「親せきがうちに避難しに来ているので食事が大変なんです。本当に助かります」と語りました。
母親と一緒に訪れた女性(30)は「この地域はお年寄りが多くて、高齢者用のオムツとかが足りません。灯油がないので寒さをしのぐには、たくさん着こんで、毛布にくるまっているしかないです」と話し、毛布とオムツを手に取りました。
住宅街の道路にはいたるところに津波によるヘドロが散乱しています。住民らは「家の片付けもまだ半分ぐらい」と疲れた様子です。
同センターの鈴木実事務局長は「米はあっという間になくなり、いくらあっても足りません。水が復旧せず洗濯ができないので、女性の下着や靴下を求める声が多いです」といいます。
合併前の旧石巻市議会の元議長・及川衛さん(71)がたまたま同センターを訪れ、「これほどの未曽有の被害にあたって、政党、団体が総力を挙げて復興に力を尽くさなければなりませんので、ご苦労さまです」と激励しました。
同センターは、この日は市内6カ所で配布。これからも引き続きおこないます。 (岡素晴、森近茂樹)