2011年3月24日(木)「しんぶん赤旗」

公述人 “普天間見直すべきだ” “TPP望ましくない”

参院公聴会 井上氏が質問


 参院予算委員会は23日、公聴会を開きました。

 「外交・安全保障」をテーマにした午後の公聴会では、孫崎享・元外務省国際情報局長、森本敏・拓殖大大学院教授、酒井啓子・東京外語大大学院教授の3氏が公述しました。

 孫崎氏は、米軍の「抑止力」について、尖閣諸島問題で米国が中国と戦争状態に入ることは政治的・軍事的に困難だと指摘。「米国の抑止力がどこまで強力かは極めて疑問」として「普天間(基地移設)問題は新たに見直すべきだ」と述べました。

 森本氏は、東日本大震災について「緊急事態基本法」を制定し、国家の統制態勢強化を主張。酒井氏は、リビアなどの中東情勢をどうみるか報告しました。

 日本共産党の井上哲士議員は「中国脅威論」をただすとともに、今後の日中関係と環太平洋連携協定(TPP)について質問。孫崎氏は「中国のなかの、世界の安定と自国の経済を発展させるグループと連携を持っていくのが日本の生きる道」と述べました。TPPに関し「日本経済は東アジア(が大事)であることは間違いない」「中国に対抗する経済システムをつくるのは必ずしも望ましいことではない」と答えました。

 質問に立った民主党の森ゆうこ議員は有事法制整備の必要を力説。自民党の塚田一郎議員は、9条改憲などを主張しました。





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