2011年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
きょうの潮流
放射能の汚染は、首都の飲み水にまでおよんできました。乳児の体内にとりいれないように、と。先日降った雨の影響かもしれません▼その雨の中、「しんぶん赤旗」の集金に回って読者の話を聞きました。「岩手の実家が津波に流された。住んでいた母もいまは東京に出てきているので空き家でしたが」「娘の一家が、地震の1週間前までいわき市に住んでいたんですよ」▼救援募金にすでに応じていた人も、少なくありません。「テレビ局に振り込みました」「合唱サークルで相談して集めましたよ」「駅前でよびかけていた共産党の市議さんに託しました。共産党のみなさん、がんばっていますね」▼大震災も原発事故も、もうこりごり。しっかり備えを。困っている人を少しでも助けたい、支えよう。市民の気持ちは同じでしょう。国難にどう立ち向かうか。市民の思いを結び合い、生かし、足元の町づくりをどうすすめるか。今日始まるいっせい地方選で、各党、各候補が問われます▼身辺を見渡すと、次つぎ浮かんできます。いざという時、安全な水を供給できるのか。建物の耐震度は? 独り暮らしや介護施設に入るお年寄りをどうやって守る。狭い道路が防災や避難の妨げにならないか…。原発にかわって期待される太陽光発電の普及を促す、補助のしくみもいります▼気が気でない雰囲気ですが、またとない選挙の機会です。福祉・防災の町に。命輝く町づくりへ草の根から住民と力を合わせてきた、日本共産党ここにあり、です。