2011年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
震災復興、財源は大企業から
参院委公聴会 大門氏に公述人
参院予算委員会は23日、公聴会を開きました。
経済・財政・社会保障をテーマにした午前の部。日本金融財政研究所の菊池英博所長は、自公政権の構造改革が菅政権で復活していると述べ、「経済を成長路線に復活させれば消費増税なしで社会福祉の財源は出てくる」と批判。東日本大震災の復興財源について「この10年間、小泉構造改革で一番、富が集中した大企業が負担するのが国民的見地から必要なことだ」としました。
京都大学の藤井聡教授は、「東北地方は日本の食料供給地帯であり、TPP(環太平洋連携協定)加入で壊滅的なダメージを受ける。被災地にTPP参加による諸外国からの安い農産品が来襲すればふるさとの再生どころかますます壊滅的な被害を被る」と強調しました。
日本共産党の大門実紀史議員が質疑に立ち、復興財源について「負担能力にあるところにお願いするというのが当たり前の考え方だ。内部資金が余っている大企業の資金に復興国債を引き受けてもらう考えはどうか」と質問。菊池氏は、「過去10年間で内部留保、蓄積が高い企業に負担していただくということだ」と指摘しました。
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