2011年3月23日(水)「しんぶん赤旗」
全国私教連が定期大会
被災地支援・私学助成増を
全国私立学校教職員組合連合(全国私教連、小村英一委員長)は19、20の両日、第39回定期大会を東京都内で開きました。
東日本大震災の犠牲者にたいする黙とうをしたあと、あいさつにたった小村委員長は全国の私学がひとつになって被災地支援にとりくむことをよびかけました。
また2010年度の運動が、11年度予算における私学経常費助成を増額させる力になったことを確信にするとともに、「地域主権戦略」によって2012年度予算から私学助成の国庫補助廃止、一括交付金化の危険がある状況を共有し、これに反対する団体署名運動を提起しました。
大会会場には、電池やマスク、カイロなど段ボール20箱分の被災地支援物資が全国の代議員から持ち込まれ、東北4県の私教連事務所に届けられました。
大会の討論では、高校生が中心になって被災地支援の募金活動に立ちあがっている姿が報告されました。
私学助成拡充の運動では、各県で父母、高校生への賛同が広がり、「私学も無償に」の世論を広げ、授業料助成の増額を実現したという報告がありました。国庫補助廃止、一括交付金化反対の取り組みでは、春の団体署名で全国の過半数の私学で学校をあげた賛同を得ることを目標に取り組む決意が語られました。また、身分が不安定な常勤講師問題について改善に取り組むことが確認されました。
委員長に永島民男氏(新)、書記長に山口直之氏(新)を選出しました。