2011年3月22日(火)「しんぶん赤旗」

石原都政・防災対策を問う

小池氏が座談会に出席

被災者救援に全力を

ライブハウス ネット生中継


 小池あきら東京都知事予定候補(革新都政をつくる会)は21日、新宿区のライブハウスで行われた「緊急座談会〜記者クラブ・地震報道・都知事選」に出席し、東日本大震災で政治に求められる役割などをジャーナリストの上杉隆、畠山理仁、タレントのプチ鹿島各氏と語り合いました。インターネットで生中継されました。

 小池氏は知事選について「本来は選挙ではなく救援・復興に力を合わせる時」と述べつつ、実施が決まった以上「くらやみ選挙」でなく、石原都政の12年や都の防災対策を問う論戦をすべきだとしました。

1万戸以上活用

 小池氏は「真っ先に被災者の救援に全力をあげるべきだ」として、都が大震災被災者に提供した都営住宅などが600戸にとどまることにふれ、1万戸以上ある都営住宅の空き家を活用することを提起。石原都政が震災時に命を守る拠点となる都立病院を半減し、特別養護老人ホームは全国で最低水準にしてきたこと、震災予防条例を改悪し災害対策予算も半減したことを批判し、都政の流れを変え福祉・医療を充実することが高齢者、障害者を守り防災対策にもなると語りました。

独立した機関に

 畠山氏が福島原発事故での東京電力の対応を批判したのに対し、小池氏は東電が原発の安全対策を怠り、経済産業省から「天下り」を受け入れ原発を推進してきたと指摘。政府の対応も情報公開が不十分で、原発を推進した経産省原子力安全・保安院が中心になっていると批判し、「経産省から独立した規制機関(原子力安全委員会)を中心にすべきだ」と主張しました。

無駄な大型開発

 小池氏はまた、上杉氏が「石原慎太郎知事は『革新都政が財政赤字を拡大した』と言っているが」と質問したのに対し、無駄な大型開発の投資を増やし続ける石原都政のやり方こそ財政破たんになると強調。「認可保育所や特別養護老人ホームなどの増設で雇用を生み出し、福祉と経済成長、財政の立て直しを両立させるやり方」に切り替えると表明しました。美濃部都政(1967〜79年)では国が必要な都債の発行をやめさせたことも指摘しました。





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