2011年3月22日(火)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 いま、国境をこえて震災支援の輪がひろがっています。世界をむすぶスポーツ界でも、競技を問わず、募金や義援金を日本に届けようとする動きが活発です▼女子マラソンの世界記録保持者ポーラ・ラドクリフ選手ら英国ランナーたちが中心になって始めたのは「日本のために走ろう!(Run for Japan)」。世界中のランナーが1マイル(約1・6キロ)走るごとに寄付する活動です▼ここの公式サイト上に自分が走っている写真を載せれば、だれでも寄付ができる仕組み。目標は約4万キロ、世界一周です。ラドクリフさんは「支援できる方法を探していた」とコメントしています▼サッカーではオランダリーグが義援金を送ることを決定。往年の名選手ヨハン・クライフ氏が「友達の国、日本を助けよう」と呼びかけました。同リーグにはこれまで多くの日本選手がかかわり、いまも18歳のFW宮市亮選手をはじめ、4人がプレーします▼こんなこともありました。長友佑都選手が活躍するイタリアのインテルミラノが欧州チャンピオンズリーグで逆転の8強を決めた試合後。ピッチ上の長友選手を包みこむように、ミュンヘンの競技場には7万人の熱唱が響きました。サポーターソングとしても有名な「君はひとりぼっちじゃない」▼自然災害は、時も場所も規模も選びません。たくさんの命が奪われ、築き上げてきたものが一瞬にして壊される。それでも、人類は悲しみの果てから立ち上がってきました。地球はひとつ、そして心もひとつ。





もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp