2011年3月22日(火)「しんぶん赤旗」
燃料・仮設住宅早く
岩手・大船渡、陸前高田両市 高橋本部長に要望
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日本共産党東日本大震災現地対策本部の高橋ちづ子本部長(衆院議員)は21日、同大震災による津波で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市に入り、被災者にお見舞いの言葉をかけ、要望を聞きました。斉藤信県議らが同行しました。
230人が避難している市立米崎小学校体育館で女性(72)は「長靴やズボンが足りない。寒さのせいで、みんなかぜをひいて、薬はもらったものの、昨夜はずっとせきをしていた」と訴えました。
同市の災害対策本部がある学校給食センターで戸羽太市長は「一番困っているのは市内のガソリンスタンドが全部壊れ、市民にガソリンを提供できないことだ。みんな大船渡市や住田町まで行って給油をしており、家族の安否確認をできないでいる。3600戸以上が全壊しており、仮設住宅は今月中に36戸できるが、4000戸は必要だ」と説明しました。
高橋本部長は「被災地が復興するには長期間かかると思うが、国としてしっかり支えていきたい」とのべ、戸羽市長としっかり握手を交わしました。
高橋本部長らは、甚大な津波被害を受けた大船渡市にも足を運びました。
60人が避難している同市末崎町の長源寺で住職の谷山誠志さん(52)は「食料はあるが、みんな疲れてきている。煮炊きをするボランティアが来てほしい。ふろにも入っていない。仮設住宅が必要だ」と語りました。
高橋本部長らは、同市内の被害状況を見た後、戸田公明市長からも実情を聞きました。(岩手県・三国大助)
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