2011年3月22日(火)「しんぶん赤旗」

福島・茨城・栃木・群馬のホウレンソウとかき菜/福島の原乳

政府、出荷停止を指示


 政府は21日、福島第1原発からの放射能もれにより、農産物から規制値を超える放射性物質が検出されたことを受け、福島、茨城、栃木、群馬4県の全域で当分の間、ホウレンソウとかき菜の出荷停止を、菅直人首相が各県知事に指示しました。

 同じく規制値を超える放射性物質が検出された福島県産の原乳についても、同県の全域で当分の間、出荷停止を指示しました。原子力災害対策特別措置法にもとづく措置。

 枝野幸男官房長官は記者会見を行い、今後、各地でのさまざまな測定結果を厚労省で集約し、その分析結果を受けて、必要があれば追加措置をとるとしました。出荷停止によって農家などがこうむる被害については、「事後において適切な補償に万全を期す」とし、「(補償には)東京電力が責任を持つが、十分でないなら国が責任を持つ」と述べました。

 当該県の全域を出荷停止の対象としたことについては、原産地表示が県単位で行われていることなどを考慮したとし、「流通しているものについては問題ない」と述べました。





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