2011年3月21日(月)「しんぶん赤旗」

待望の灯油「涙出た」

愛労連 一昼夜かけ宮城へ


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(写真)灯油を補給する愛労連議長の榑松さん(中央)と全労連・全国一般労働組合書記長の遠藤さん(その左奥)ら=20日、宮城県多賀城市笠神

 被災地支援へ灯油3500リットルを積んだトラックが20日、名古屋市から一昼夜かけて、燃料不足に苦しむ宮城県多賀城市に到着しました。全労連の呼びかけに応えた愛知県労働組合総連合(愛労連)が取り組んだもので、避難所8カ所や市役所、隣接市の塩釜市役所に補給。ポリタンクを手にした避難者らは「助かります」「涙が出る」と口々に語っていました。

 トラックを運転してきたのは、愛労連議長の榑松(くれまつ)佐一さんと建交労愛知県本部執行委員長の谷藤賢治さんの2人です。「被災地は雪も降ってすごく寒い。できることをやろう」との思いで、地元企業「シューワ石油名古屋」からトラックを借り、19日朝に名古屋を出ました。灯油代は、街頭で市民から寄せられた募金で賄いました。深夜11時に仙台に到着、全労連・全国一般労働組合書記長の遠藤秋雄さんと合流しました。

 3人は地元市議らの案内で避難所などを訪問しました。応対した市職員の男性(45)は「節約してやりくりしているが、安定供給に四苦八苦している」とこぼします。小学校でポリタンクを運んでいた男性(15)は、「みんなで寄り添って寝ている。協力し合うことが大事だと震災で実感した」と話しました。(松田大地)





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