2011年3月21日(月)「しんぶん赤旗」

国民の命と暮らし守るため全力

大震災と地方選挙の問題で穀田氏


 三重県津市、四日市市で20日に開かれた日本共産党演説会での穀田恵二国対委員長の訴えから、東日本大震災といっせい地方選の関係について述べた部分を紹介します。


 このたびの東日本大震災で亡くなられた方々に心からの哀悼の意を表明します。被災された方には、心からお見舞い申し上げます。日本共産党はいま、全国で被災された方々への救援募金を呼びかけています。阪神・淡路大震災の被災地・神戸市でも、たくさんの募金が寄せられました。京都市では、私立大学生が共産党ののぼりを借りて募金を訴え、集まった募金を届けてくれました。

 日本共産党は、このように、救援と復興に全国民的な力を傾注すべきだという立場です。その立場から、いっせい地方選挙の全国的延期を行うよう、政府と各政党によびかけ、実現のために全力を尽くしました。

 しかし、残念ながら各党の合意は得られず、大震災で甚大な被害を受けた被災地での選挙を延期する特例法案が可決されました。

 私たち日本共産党の立場はいっせい地方選挙は全国的に延期すべきだというものですが、甚大な被災地での延期は、いわずもがな、当たり前の措置ということで賛成しました。もし反対したら、被災地でも選挙を実施しなさいということになります。

 被災地を除いて、全国的に予定通り地方選挙が実施されます。日本共産党は、救援と復興の活動の先頭に立つとともに、住民の命を守る福祉と防災の街づくりをはじめ、くらしを守る地方政治に転換させる、そういう政治の実現に全力をつくします。

 救援をどうするのか、復興をどうするのかを議論するときに、政治のありようというのが問われます。福祉と防災のまちづくりにむけ、国民的な議論を大いに行う、そのエネルギーが復興への取り組みにつながるのです。それにふさわしい知事や議員は、ということが問われるのです。





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