2011年3月19日(土)「しんぶん赤旗」
大阪→金沢→新潟→山形→仙台 リレー
高齢者施設に物資届く
震度6強の地震に襲われた仙台市宮城野区にある高齢者福祉施設「宮城野の里」に18日、各地の高齢者福祉施設などから救援物資が届きました。
「宮城野の里」では、地震当日は、デイサービスで帰れない人や、一時的に避難する人など定員の倍の人を受け入れました。施設の被害は軽微でしたが、利用者のなかには海に近く連絡を取れない人や、家を流失した人もいます。
救援物資を送ったのは、「21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会」(21老福連)や民医連の社会福祉法人の施設です。16日に大阪を出発し、金沢、新潟、山形と物資を足してリレーしてきました。
山形から特養ホーム「とかみ共生苑」の横山雄治苑長、17歳のボランティアらが、マイクロバスで物資を届けました。飲み物を沸かすためのたきぎ、無洗米、医薬品、オムツ、生理用ナプキン、消毒薬、ペーパータオルなど、どれも施設に必要なものばかり。横山さんは「届けられて感激です。関西、全国の連携で、思いが伝わってきます」と言います。
小野ともみ施設長は「本当にありがたいです。私たちだけでなく、この地域の人や、同じ福祉施設で困っているところにもお分けしたい」と話しています。(浜中敏)