2011年3月19日(土)「しんぶん赤旗」
東日本大震災
南相馬市、「全員避難」へ
福島原発事故 1600人バス移動
新潟・群馬に
津波で大被害を受け、福島第1原発の重大事故で市の大部分が屋内退避地域となった福島県南相馬市は18日、「全員避難」をめざし、市内の避難施設にいた1600人を新潟県の上越、妙高、糸魚川の3市(500人)、群馬県の片品村(1千人)と東吾妻町(100人)へバスで避難させました。
南相馬市内の避難施設からは17日までに新潟県、宮城県丸森町、長野県飯田市へ、すでに1675人がバスで避難しています。
日本共産党の渡部寛一市議によると、18日の市災害対策会議では、「全員避難」を基本に、18日以降の避難先として、知事が全面的受け入れを表明している「新潟県内」とすることを確認したといいます。
また、自宅に退避している市民の早期避難を督励し、避難先の案内所を国道49号沿いの新潟県立阿賀黎明(あがれいめい)高校(電話0254・92・4105、阿賀町)および東北電力ビッグスワンスタジアム(新潟市中央区)に設置しました。南相馬市を通る高速道路を利用して避難する場合は、緊急車両以外も通行可能とし、高速道路料金も無料とすることも確認しました。