2011年3月18日(金)「しんぶん赤旗」
電力供給増求める
資源エネルギー庁に要望
吉井議員ら
日本共産党国会議員団は17日、ガソリンなどの燃料供給不足と東京電力、東北電力による計画停電の問題について、資源エネルギー庁から現在の状況と対策の聞き取りをおこない、要望を伝えました。
吉井英勝衆院議員らは、菅首相が、東京電力、東北電力の計画停電について「了承」した根拠と、各社の電力需給の全体像について説明を求めました。
電力基盤整備課の宮崎芳人企画調整一係長は、計画停電に関して、病院などについては、電源車の配置を求めていることなどを説明しました。
吉井氏は、「政府から、自家発電装置をもつ民間事業者に売電の要請をおこなうなどし、供給増を図るべきだ」と指摘。病院への電源車も実際には不足しており、対策をとるよう求めました。
また、対象地域の住民からいつ、どこで実施されるか分からないとの声が出ていることを紹介し、「丁目別、個別世帯レベルでの情報を発表すべきだ」と求めました。
燃料供給不足について石油精製備蓄課の宮本賢一課長補佐は、「全国的需給関係では石油不足はない」「停止している6製油所のうち、3製油所は今週から来週以降、復旧の見込みで、わが国の石油精製能力は震災前の80%まで回復する」と述べました。
吉井氏らは、タンクローリーなど燃料供給ルートの確保などを要請。政府が被災地の末端までの供給実態をよく掌握し、責任をもって供給能力を確保し、被災者と首都圏はじめ最終消費者・中小業者に確実にガソリンなどが確実に届くよう求めました。