2011年3月18日(金)「しんぶん赤旗」

家に食料届かず避難所へ

高橋本部長 気仙沼で実情きく


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(写真)被災者(右端)に声をかける高橋衆院議員(左端)、横田有史県議(その右)、秋山善治郎市議(右から2人目)=17日、宮城県気仙沼市

 日本共産党の東日本大震災現地対策本部の高橋ちづ子本部長(衆院議員)は17日、津波と火災で甚大な被害が出た宮城県気仙沼市に入り、被害状況を調査、被災者を見舞いました。

 高橋本部長は、家が土台ごと流され、さら地とがれきが広がっている市内の被害状況を調査。ガソリンや食料品などが手に入りにくい事態が進み、スーパーやガソリンスタンドで住民が長い行列をつくっていました。

 高台にある八幡神社の社務所の仮設避難所で、古谷館自治会役員(59)は話します。

 「3地区が全滅し、ここには80人ほどが生活しています。持ち込んだプロパンで食事をつくり、石油ストーブで暖をとっています。年配者が多く、私も寝たきりの父親を連れて、ここに来ました。いつまでこの生活が続くのか本当に不安です」

 500人が避難している松岩公民館の館長も「生活用品全般が足りていない」と指摘。「いったん親戚の家に身を寄せたものの、水も食料も個人の家には届かず、新たに避難所にやって来る人が増えている」と訴えました。

 高橋本部長は「想像を絶する惨状でした。避難生活の長期化に備え、ライフラインや食料など、避難環境の改善へ国の思い切った支援を求めます」と語りました。

 横田有史、遠藤いく子の両宮城県議、秋山善治郎気仙沼市議も同行しました。

 秋山市議は「火葬はいま申し込んでも4月以降。市立病院には物資が不足し、栄養補助食品でしのいでいる」と深刻な現状を話しています。





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