2011年3月16日(水)「しんぶん赤旗」
「津波は天罰」発言
石原都知事が陳謝
抗議殺到、開き直り一転
石原慎太郎東京都知事は15日、緊急の記者会見を開き、東日本大震災に関して「津波は天罰」との暴言(14日)を撤回し、「深くおわびします」と陳謝しました。
問題の暴言は、蓮舫節電啓発担当相と会談した後に、報道陣に「この津波をうまく利用して(日本人の)我欲を1回洗い落とす必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」などと語ったもの。
その直後の記者会見で、記者団から「被災された方にとっては非常に不謹慎な発言だと思うが」と撤回の意思を問われても、石原氏は「日本に対する天罰ですよ」「いやそれはやっぱり、これをどう受け止めるかという受け止め方の問題だ」と開き直り、撤回を拒否しました。
苦情・意見の受付窓口の都生活文化局都民の声課には、マスメディアの報道で暴言を知った人から、抗議と発言の撤回を求める電話やメールなどが殺到。同課職員十数人だけでは対応できず、他の担当部門も電話の対応にかり出される状況で、担当職員は「都庁の交換台では電話がつながらずお待ちいただいている方もいる。メールも全部開けられる状況ではないし、抗議の件数を把握する余裕がない」と説明するほどの大混乱となりました。