2011年3月16日(水)「しんぶん赤旗」
福島原発事故 ヨウ素剤準備 国に要請を
党県対策本部 知事に申し入れ
日本共産党福島県地震災害対策本部は15日未明、原子力発電所災害に関し、佐藤雄平知事あてに緊急の申し入れを行いました。
福島第1原発2号機が14日夜に炉心溶融(メルトダウン)という最悪の事態がおこりうる状況になったため実施したもの。久保田仁本部長(党県委員長)、町田和史事務局長(同書記長)、藤川淑子県議が県災害対策本部を訪れ、申し入れ書を手渡しました。
申し入れでは、県全域でいつでもヨウ素剤を使える状況にするため、各地への緊急搬送まで含めて国に要請するよう求めています。同時にヨウ素剤の服用については専門家の判断が必要だとして、独立行政法人放射線医療総合研究所がホームページ上で紹介している、「東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識」の正確な理解を広げるよう強調しています。
そのために、同研究所の責任ある立場の人が、ヨウ素剤の使用が必要になったときはマスコミを通じてすぐ適切な説明を国に要請するよう求めました。