2011年3月15日(火)「しんぶん赤旗」
被災者支援 国会も全力
仙台市若林区 紙・大門議員 現地に
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東日本大震災で日本共産党の紙智子、大門実紀史両参院議員は14日、津波にのみ込まれた仙台市若林区の現場に入りました。現場は、集落が丸ごと消え、見渡す限り、泥とがれきに覆われていました。
有料道路を海側に越えると町の風景は一変しました。「すごい泥だ」。すべてのものが茶色に染められた状況に大門氏が漏らしました。
地域の住民が地震直後に駆け込んだ、指定避難所の東六郷小学校。普段なら児童が靴を上履きに履き替える玄関の真横に、船に積まれるコンテナが突き刺さっていました。校庭のジャングルジムには車がぶら下がっていました。紙氏は「再建にかなりの時間がかかるかもしれない」と述べました。
日本共産党の福島かずえ仙台市議が、迫る津波を2階でかわした被災者の状況を説明しました。1階の校長室前の廊下には軽トラックが転がり、教室には流木やがれきが折り重なっていました。
一行はその後、仙台港に向かいました。船に積み込むために新車を大量に止めておく巨大駐車場「モータープール」近くの交差点には、ナンバープレートがついていない左ハンドルの車が散乱していました。
調査後、紙氏は「水・食料はもちろんガソリン、灯油、発電機が足りていない。国会も全力を挙げて対応していかないといけない」。大門氏は「原発も津波も正確な情報が被災者に伝わっていない。全国規模の支援が必要だ」と語りました。
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