2011年3月15日(火)「しんぶん赤旗」
全労連 震災対策本部を設置
支援と要請 一体的行動へ
全労連は14日、東北関東大震災労働者対策本部を設置しました。第1回会議を東京都内で開催し、支援活動について確認しました。(1)被災地や被災者への支援(2)被災地、被災者対策を国・地方自治体に求める運動―を統一的、一体的にすすめるとしています。
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当面の取り組みとして、現地での受け入れ態勢が整い次第、救援物資の送付、支援活動への協力をよびかけるとしています。全組合員を対象に、救援カンパをよびかけ、集中した取り組みを行います。緊急に必要な支援物資(毛布、おむつ、米、副食、ティッシュなど)の送付準備、救援ボランティアの事前登録などを進めます。これらを準備するために、岩手、宮城、福島の各県労連に先遣隊を派遣します。
政府・自治体に対する被災地、被災者支援対策強化の申し入れなどに取り組むとしています。また、原子力発電所事故、計画停電への対応を図るとしています。
会議では、各単産の代表が、組合員やその家族らの安否確認、被災地の現状とあわせて、支援体制の確立、被災地へのボランティア派遣などについて報告。「膨大な医療支援が必要だが、現地入りが困難だ。運搬車、運転手が不足している」「市町村機能がなくなった自治体にボランティアを派遣できないか、検討している」「通信手段を確保するために、公衆電話の設置などを緊急に申し入れる予定」などの取り組みや課題が語られました。また、関東を中心に予定されている計画停電について、医療機関で医療ができなくなることに対する危惧と批判の声がだされました。