2011年3月14日(月)「しんぶん赤旗」

被災者から要望次つぎ

紙・大門両議員が避難所訪問 仙台


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(写真)電気のつかない避難所で、様子を聞く福島かずえ仙台市議、大門実紀史、紙智子両参院議員ら=13日夜、仙台市若林区の六郷中学校

 まったく明かりのともっていない住宅街を抜け避難所を訪ねると、被災者は携帯電話の光を頼りに食事をしていました。日本共産党の紙智子、大門実紀史両参院議員は13日、仙台市のなかでも甚大な被害を受けた若林区に入り、被災者からいま必要なものを聞きました。

 訪ねた六郷中学校の武道場には、真っ暗な中で携帯電話の画面だけが浮かび上がるように光を放っていました。体育館ではろうそくを中心に毛布に包まり丸く座り、肩を寄せ合っていました。

 「明かりがないとおかしくなってしまう」。若林区井土町の菊池完町内会長は電気のない生活の厳しさを口にしました。また、避難所で6メートルの津波が来るとの誤報で学校の階段を駆け上がったことを語り、正確な情報の提供を求めました。「みんな疑心暗鬼になっている」

 紙氏は「食事や水は大丈夫ですか。体調を崩している人はいないですか」と声をかけました。横田有史、遠藤いく子両宮城県議や福島かずえ仙台市議とともに被災者から要望を聞きました。

 紙、大門両氏らが訪れると、被災者が集まり輪をつくりました。ある被災者は電池が切れた懐中電灯を示しました。「着の身着のままで逃げた」「全滅だ」と口々に語りました。

 避難していた大友睦夫党支部長(68)は「仮設住宅を早く作ってほしい。みんな家がだめになったから」といいます。「もう限界だよね」との言葉が漏れました。

 大門氏は「要望は政府にきちんと伝えます。なんとか、がんばってください」と被災者に声をかけていました。





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