2011年3月14日(月)「しんぶん赤旗」

東電 輪番停電 突然きょうから

一方的やり方に批判の声


 東京電力は13日、東日本大震災による原発の重大事故により、「電力需給の逼迫(ひっぱく)」に対応するためとして、計画的(輪番)停電を14日午前6時20分から開始すると発表しました。

 同日以降の1日の電力需要が4100万キロワットに達するとみられますが、原発事故時の備えを怠っていたことで供給分が3100万キロワットと想定。このため「不足分」の対応を検討していました。

 14日の実施では、東京都心部は実施しない考えを示しました。15日以降の対応については改めて検討する他、電力需要が急増する夏場にも実施する可能性を示しました。

 「計画的停電」をめぐって、前日に実施を発表するという突然で一方的なやり方に見直しと慎重な計画の立て方を求める声が上がっています。

 全日本民主医療機関連合会によると、「自家発電を持っていても、東日本大震災の影響で燃料油が不足しているもとでは限界がある。停電は命にかかわる問題もある」と見直しを求めています。

 政府は大病院には電源車を配置するとしています。しかし、中小病院・診療所では、人工血液透析、人工呼吸器、集中治療室など、停電で電力供給がなければ患者への治療も生命の維持もできなくなるなどの問題が懸念されています。





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