2011年3月14日(月)「しんぶん赤旗」
東日本大震災 避難者44万人超
被災者「食料・水・燃料を」
東日本大震災は13日、発生から3日目となり、新たに100人単位で遺体が見つかったとの情報があるなど、死者や行方不明者の数は増え続け、死者・行方不明者は2500人を超えました。避難者も44万人以上に達し、水や食料、医薬品などが届いていない地域が多く残されています。
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犠牲者万人単位か
宮城県警の竹内直人本部長は県災害対策本部会議で、犠牲者について「万人単位になることは間違いない」と述べ、死者・行方不明者が10万人を超えた関東大震災(1923年)以来の大惨事になる恐れが強まっています。また、爆発事故・住民被ばくのあった福島県の東京電力福島第1原発の1号機に続き、同3号機でも爆発の危険性が高まるなど、住民の不安が広がりました。
宮城県警などは同日午前、同県東松島市野蒜(のびる)地区で200人以上の遺体を発見、収容を始めました。同県石巻市沿岸部でも多数の遺体が浮かんでいるとの情報もあります。このほか、住民約1万8000人の同県南三陸町では約1万人と連絡が取れていない状況が続いています。同県女川町の平地、七ケ浜町松ケ浜地区などが壊滅状態だといいます。
警察庁のまとめによると、午後9時半現在、死者は岩手502人、福島285人など12都道県で1353人、行方不明者は1085人。仙台市若林区でも津波によるとみられる200〜300人の遺体が見つかっており、死者・行方不明者は約2500人を超えました。
同庁などによると、負傷者は16都道県1712人にのぼりました。避難者は福島の450カ所13万1700人など計44万2000人にのぼるといいます。
一方、海上自衛隊によると、福島県双葉町沖の海上で同日午前、屋根の上に乗り漂流していた男性(60)を救助しました。