2011年3月13日(日)「しんぶん赤旗」

水、電気、情報を

水戸市民


写真

(写真)地震で建物の中が壊れて外で販売するスーパーに並ぶ住民=12日、茨城県水戸市

 12日、車で茨城県に入り、水戸市に向かって道路を進んでいくと徐々に塀や屋根瓦、ガラスが崩れ落ちた家屋が目立ってきました。沿道のお店もほとんどが営業していません。さらに水戸市に近づけば、今度はガソリンスタンドに向かう長蛇の車列です。

 水戸市内で住民の声を聞くと、生活用水の不足、停電、情報不足の解消を求める声が多く寄せられました。

 給水場所で2時間から5時間待たないと水がもらえない人も。水戸市内のある地域の公園の水道にはまだ水が残っていて、周辺住民が列をつくって水をくんでいましたが、その水もなくなりました。

 「店内は天井があちこちで落ち、ガラス破片が散乱している状況です。販売は安全確保のため、日没までとさせてください」―。

 店の入り口の前で飲料水やカップ麺、カイロなどを売っていたあるスーパー。約百人の列の最後尾には、こう書かれていた紙が下げられていました。

 男性店長(39)は「震災後、はじめは毛布や水を配布していました。けれど住民から『品物を売ってくれ』と要望があり販売しています。水はあっという間になくなりました。ほかの品物もなくなりそうです。入荷のめどはたっていません」といいました。  (洞口昇幸)





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