2011年3月9日(水)「しんぶん赤旗」

暮らしに冷たい予算案可決

共産党 組み替え・修正案提出

都議会特別委

（写真）日本共産党の予算組み替え動議、市場会計予算の修正案を説明する吉田信夫都議＝８日、都議会予算特別委

　東京都議会の予算特別委員会は８日、都民の暮らし・福祉には冷たく、大型開発を推進する都２０１１年度一般会計予算案を民主、自民、公明、生活者ネット・みらいの賛成多数、土壌汚染された東京ガス工場跡地（江東区豊洲）に築地市場の移転を進める中央卸売市場会計予算案を自公両党の賛成多数で可決しました。

　日本共産党は両予算案に反対し、一般会計予算案の組み替え動議、市場会計予算案から豊洲移転関連経費２１億円余を削除する修正案を提出。組み替え動議は日本共産党、修正案は日本共産党とネットの賛成少数で否決されました。

　民主党も豊洲移転関連経費の一部１０億円を削除する市場会計予算案の修正案を提出し、民主、共産、ネットの賛成少数で否決されました。

　採決に先立ち、日本共産党の吉田信夫都議が提案の趣旨説明を行い、築地市場移転について「豊洲の汚染調査と対策がきわめて不十分。現在地再整備は可能で、豊洲移転に終止符を打ち、新知事のもと関係者の英知を結集し現在地再整備へ踏み出すべきだ」と強調。組み替え案について「来年度予算案は都民の福祉、暮らし、中小企業対策などきわめて不十分だ。浪費的な大型開発を見直し、１４５項目の切実な都民要望を実現できる」と述べました。

　清水ひで子都議が討論を行いました。

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