2011年3月9日(水)「しんぶん赤旗」
沖縄県議会、那覇・浦添が抗議決議
米日本部長暴言 「県民を愚弄・侮辱」
沖縄県議会と那覇、浦添両市議会は8日、ケビン・メア米国務省日本部長(前在沖縄米総領事)の暴言に対する抗議決議を全会一致でそれぞれ可決しました。
メア日本部長が昨年12月、訪沖を前にした米大学生に行った講義で、「沖縄の人々はごまかしとゆすりの名人」「沖縄の人は怠惰でゴーヤーも栽培できない」などと発言したと報道されたもの。
決議は「沖縄県民を愚弄(ぐろう)し、侮辱するメア発言は断じて容認できない」(那覇市議会。浦添市議会も同趣旨)、「基地のない平和で安心・安全な沖縄県をつくることを切に願ってきた沖縄県民の心をまさに踏みにじるもの」(県議会)と厳しく批判しています。
メア氏については「総領事を務めてきた平成18年から平成21年の間にも、沖縄への差別的言動を繰り返してきた経緯がある」「米軍普天間飛行場の移設問題など日米交渉に実務者として深く関与してきた人物であり、今なおこのような認識を持っていることは、極めて遺憾であり、決して看過できるものではない」(県議会)としています。
各決議は、厳重に抗議し発言の撤回と謝罪(那覇、浦添両市議会はメア氏の辞任も)を「強く要求する」としています。
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