2011年3月5日(土)「しんぶん赤旗」
ヘリパッド工事
営巣期は重機撤去
防衛局、中止明言せず
沖縄・東村
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米軍ヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)の強引な建設工事が問題になっている沖縄県東村高江で4日、沖縄防衛局が工事区域から重機類や機材を撤去しました。重機は昨年12月22日早朝、突然工事を再開し持ち込んだもの。絶滅危惧種ノグチゲラの営巣期(3月〜6月)に入り、工事中断を余儀なくされたかたちです。
同日午前10時前、建設反対の住民らが見守るなか、民家にもっとも近い「N4地区」と呼ばれる建設予定地のゲートから大型トレーラーが入り、重機や仮設事務所などを順次搬出。砂利を運び入れ、作業道の整備を続けてきた「N1地区」からも仮設トイレや給水車、機材を搬出し、午後0時半に作業を終えました。
防衛局はこれまで営巣期の工事を控えてきましたが、今回は“重機を使った工事はしない”というだけで工事中止を明言しようとしません。この日も一切の工事中止を求める住民らに今後については「答えられない」との態度に終始しました。
2007年7月から監視の座り込みを続けている住民らは、行動の継続を余儀なくされています。安次嶺現達さん(52)は「中止を明言しないので安心できない」といいます。
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