2011年3月4日(金)「しんぶん赤旗」

与党が「審議拒否」の異常

参院予算委 野党が要求し開催へ


 参院予算委員会は3日、理事会懇談会を開き、2011年度予算案の審議について協議し、このなかで4、7の両日、菅直人首相はじめ全閣僚が出席する基本的質疑を行うことが決まりました。

 予算案は1日に衆院を通過しましたが、予算関連法案との分離採決について野党側が説明を要求。枝野幸男官房長官の説明を受けて2日、日程についての協議が行われました。協議のなかで、民主党は野党側の質問時間を短縮するよう強硬に主張。野党が開催を求めているにも関わらず協議を打ち切り、与党側は一方的に3日の予算委員会は開かないと宣言しました。

 これを受け3日、日本共産党など7野党は国対委員長会談を開催しました。日本共産党の井上哲士参院国対委員長は「与党の審議拒否という異常事態だ。枝野官房長官も審議を求めているのにとんでもない」と批判しました。7野党は、参議院規則に基づいて予算委員会の開会を要求することを決め、前田委員長に野党の予算委員連名の委員会開催要求書を提出しました。

 その後、民主党と自民党の筆頭理事らが協議を続けましたが、質問の割り当て時間について合意に至らず、前田委員長が職権で4日からの審議入りを決める形となりました。

 民主党は今国会で「熟議」を掲げながら、参院で一方的に予算委員会での審議入りを遅らせ、自ら提案している予算案を真剣に審議する姿勢があるのか問われる事態となっています。

 日本共産党からは7日に山下芳生議員が質問に立ちます。





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