2011年3月3日(木)「しんぶん赤旗」
被害者の等しい救済を
B型肝炎九州訴訟 和解協議報告
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集団予防接種の注射器の使い回しで感染したとして損害賠償を求めているB型肝炎九州訴訟の和解協議が2日、福岡地裁(西井和徒裁判長)で開かれました。
弁護団によると、先行する札幌地裁の和解協議の状況報告がされた、といいます。記者会見した小宮和彦九州訴訟弁護団長は、発症して20年で損害賠償請求権が消滅する除斥期間の扱いをめぐって、被害者を区別せずに等しく救済することなどを求めたとして、「国との隔たりが今後の課題。これがクリアされないと基本合意はされない、と強く訴えた」と語りました。
再三再四、札幌と東京に出向き、全員救済の政治決断を求めている、谷口三枝子全国原告団代表は「肝がん、肝硬変の人も力を振り絞って上京している。私たちの思いと苦しみを分かってほしい。人の命にかかわることです」と涙ながらに訴えました。