2011年3月3日(木)「しんぶん赤旗」
「必ず国を動かせる」
薬害イレッサ 早期解決へ集会
薬害イレッサ訴訟原告団・弁護団は2日、東京・永田町の国会内で早期全面解決をめざす集会を開きました。
原告団代表の近澤昭雄さんは「必ず国を動かせると思っています。応援お願いします」と決意表明しました。
女性原告(46)は、父親をイレッサの副作用、間質性肺炎で亡くしました。「父は週刊誌の記事を見てイレッサを使いました。間質性肺炎については何も触れられていませんでした。最期を迎える2日間は呼吸ができず、横になって寝ることができませんでした。ゼイゼイする息苦しさで、もがき苦しんで亡くなりました。がん患者が正しく選択できる正確な情報を、医療の現場に伝えてほしい」と話しました。
支援に駆けつけた全国薬害肝炎訴訟原告団代表の山口美智子さんは、薬害肝炎の検証と再発防止のための検討委員会がまとめた薬害再発防止の提言の内容を紹介。「提言は医者などへの説明添付文書も承認対象にするなど、位置づけをはっきりさせ行政の責任を明確にするように述べています。薬害イレッサ訴訟は説明添付文書が争点になっています。国はやるべき薬事行政をしてこなかった。与野党協議と国会審議をお願いします」と訴えました。
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は判決の前に予算委員会で質問したことを報告。「医学界の声明や報道でがん患者を対立させる報道があります。ひきつづき追及していきます」とあいさつ。田村智子参院議員も出席しました。他に民主党、公明党、社民党、みんなの党の国会議員が参加し、あいさつしました。