2011年3月3日(木)「しんぶん赤旗」
小池氏会見に質問次つぎ
ワーキングプア 住まいの貧困 医療立て直し…
インターネットコメント1万件
小池あきら東京都知事予定候補(革新都政をつくる会)は1日、都内で行われた自由報道協会主催の記者会見に出席し、貧困対策をはじめ都政のさまざまな質問にこたえました。同協会はインターネットメディアや雑誌、フリーランス記者らで構成。会見は、インターネットの動画配信サービス「ニコニコ生放送」で生中継され、約2万人が視聴しました。
地方自治体の公契約条例制定についての質問に、小池氏は「ぜひ実現したい。税金を使った仕事でワーキングプアというのはあってはいけない」と語り、小規模工事登録制度や住宅リフォーム助成、耐震改修助成とあわせて中小業者の仕事づくりに結びつけたいと述べました。
「ハウジングプア(住まいの貧困)はどうか」との質問に対して、小池氏は石原慎太郎知事の就任後は都営住宅の新規建設がゼロだと示して、年間2千戸の都営住宅建設と民間賃貸住宅の家賃補助の2本柱を実施して「住み続けることができる街づくりをする」と力を込めました。
福祉や医療の立て直しに「人材をどこから持ってくるのか」と看護師不足対策も質問されました。小池氏は「石原都政が都立看護学校を11校から7校に減らした」と述べたうえで、看護学校を増やすなど都の責任で人材を育成すると解決の道筋を示しました。
石原知事がすすめた漫画などの表現を規制する青少年健全育成条例改定は表現の自由を侵害し創作を萎縮させると指摘し、「創作者のみなさんが反対の声をあげている。改定部分の廃止を都議会に提案する。業界団体の自主規制が基本であるべきだ」と述べました。
視聴者から「都の住宅事情はひどすぎる」「格差是正のためには小池さんだ」「何かまともだぞ」など約1万件のコメントが寄せられました。
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