2011年3月2日(水)「しんぶん赤旗」
福祉と暮らし最優先の神奈川県政・相模原市政を
演説会 志位委員長が訴え
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4月10日投票の神奈川県知事選・県議選・相模原市長選・市議選での必勝を期して、同市内で1日、志位和夫委員長を弁士とした日本共産党演説会が開かれました。志位氏は冒頭、松沢成文知事が東京に「逃げた」知事選では「市民運動のリーダー・かもい洋子さんを」、県議選では「地元、かわの幸司さんの大事な現有議席を絶対に確保させてほしい」と強調。市政でも党5議席への1議席増と党公認の、かんの通子市長予定候補の勝利で「相模原から勝利の大きな波を」と呼びかけ、力強い拍手を受けました。
その上で、日本経済、貿易、税と社会保障、外交と、各分野で展望を語りました。
地方政治に話を進めた志位氏は、自民党からみんなの党まで日本共産党の1議席以外「オール与党」の県議会のもとで神奈川県は、1人当たり老人福祉費も教育費も最低クラスとなっていると指摘。第一に、福祉と暮らし最優先の県政への転換をと訴えました。
高すぎる国保料の問題では、「収納率向上」の名で取り立て強化などを通達した民主党政権の号令いいなりに、県がその具体化をはかり、国保料取り立ての成績の悪い市町村には「知事勧告」まで出すとしていることを告発。国庫負担の引き上げと、廃止された県の補助復活で国保料の値下げをと主張しました。
特別養護老人ホームの待機者が増えているのに、県が建設補助金を削減し、新設数もベッド数で半減させていると告発。「県議会に力がほしい」と複数議席実現への支援を呼びかけました。
転換の第二は、17年間で大企業に573億円を投入する県の助成金「インベスト神奈川」など大企業への大盤振る舞いを正し、中小企業と暮らしを応援することです。
志位氏は、助成を受ける富士フイルムが6年間で1253人も社員を減らしたことを告発。「こんなお金があるなら福祉と暮らしに」と訴えると大きな拍手が起こりました。
その上で、かわの県議が県立高校のエアコン設置を毎年求め続け、県の回答を「困難」「検討」「導入」へと前進させ、ついに実現したことを紹介しました。
市政では、市長が2200億円もかかるリニア中央新幹線の新駅誘致に熱中していると批判。一方、党市議団は、この4回の議会で住宅リフォーム助成制度をとりあげ、市民と実現させたと述べ、県でも実現するよう勝利への支援を呼びかけました。
演説会では、かもい知事予定候補が「県政を転換し、みんなが元気になれる神奈川を」と訴え、かんの市長予定候補は「市民の目線で福祉先進の相模原市を実現したい」と述べました。
5人の市議予定候補が決意を表明。5期目を目指すかわの県議が「福祉と暮らし、教育優先の県政にするために全力をつくしたい」と述べ、それぞれに大きな拍手が送られました。