2011年3月2日(水)「しんぶん赤旗」
福祉充実 財源は十分
CS番組 小池氏語る
革新都政をつくる会の小池あきら知事予定候補は2月28日、CSテレビ「朝日ニュースター」で金慶珠東海大准教授のインタビューに答え、知事選の争点から国政問題まで語りました。
都知事選への出馬の決意を問われた小池氏は「政治を変えたい、とくに都政を変えなければならないと思った」と述べ、石原都政が12年間で老人福祉予算を全国2位から最下位になるまで削る一方で外環道など巨大開発を進めていることを批判。「これから高齢化社会を迎える中で一番大切なのは、十分な医療・介護を受けられる都市にすることです。巨大開発やオリンピックよりも、安心して住み続けられる福祉都市・東京にしたい」と力を込めました。
「財源」を問われた小池氏は「大丈夫です。東京の財政状況はとても豊かです」と答え、都には活用できる積立金が1兆2000億円あると指摘しました。これを当面活用しながら都の予算規模の4%にあたる2500億円を組み替えれば、特別養護老人ホーム1万5000人分の建設や国民健康保険料の引き下げなどが実現できることを示しました。
各地の「地域政党」や河村たかし名古屋市長の「減税」が取り上げられました。小池氏は、名古屋市の「減税」は定率減税で、金持ちや大企業は大減税される一方、庶民にはほとんど恩恵がないと批判し、「減税というなら国民健康保険税(料)を減税するのが一番の暮らし応援だ」と強調しました。
金氏は「数百円の減税で福祉はどんどん削られると。そういった意味では、今回の統一地方選では慎重な一票が求められると思います」と応じました。