2011年3月1日(火)「しんぶん赤旗」
沖縄・高江のヘリパッド工事
ノグチゲラ営巣期も強行
防衛局が方針
|
米軍ヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)の強引な建設工事が問題になっている沖縄県東村高江で28日、沖縄防衛局は絶滅危惧種ノグチゲラの営巣期(3月〜6月)にも工事を強行する姿勢を示しました。
工事の開始以降、防衛局は営巣期の工事を行っていませんでしたが、今回、“音の出る工事はしないが、音の出ない工事はやる”などと公言しました。
地元の女性(50)は、「来ることは分かっていても、いつ来るかは分からない緊張状態の毎日」が続いています。「国は、自然や私たちの暮らしのことなど考えない」と怒る一方、「支援の方がこんなにたくさんで、すごく心強い。頑張れそう」と語ります。
この日、地元住民や支援者ら約120人の抗議のなか、防衛局職員と作業員は午後3時ごろ撤収。2月末でリース契約終了とされる重機類は現地に放置したままです。
ヘリ基地反対協の大西照雄代表委員は「小動物の営巣期は、人が立ち入っただけでダメになる危険が高く、カメラのシャッター音で巣を放棄した例もある」と指摘。住民らは従来通り営巣期の工事中止、工事の進ちょく状況の確認を求めましたが、防衛局は拒絶しました。
■関連キーワード