2011年2月27日(日)「しんぶん赤旗」
沖縄ヘリパッド工事批判
赤嶺衆院議員 副大臣、運用目的知らず
予算委分科会
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日本共産党の赤嶺政賢議員は25日の衆院予算委員会分科会で、防衛省が、沖縄県東村高江地区の米軍北部訓練場内でヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)の建設工事を強行していることを批判しました。
赤嶺氏は県中部の米軍キャンプ・ハンセンにヘリパッドが39カ所もあることを紹介し、「つくりたい放題つくった数だ。すべて使用されているのか」と質問。小川勝也防衛副大臣は「数や詳細は把握していない」と答弁しました。
赤嶺氏は、高江の集落は新たにつくられるヘリパッド6カ所と、すでにある15カ所のヘリパッドに取り囲まれることになり、上空を縦横無尽に米軍ヘリが飛ぶことになると指摘。「キャンプ・ハンセンと合わせると60カ所だ。狭い沖縄にヘリパッドが必要なのか。アメリカは新たに地球規模の米軍再編を検討している。ヘリパッドも検証が必要だ」と強調しました。
小川副大臣は「米軍がどのヘリパッドをどういう目的で使っているかは承知していない。日本から提案、相談させていただくという場面が来ることは否定しない」と述べるにとどまりました。
赤嶺氏が、防衛省が警備員などを動員して住民を排除して工事を強行していることを批判。「米軍が必要だといったらそのまま従って膨大なヘリパッドを県内につくるようなことは、やめてもらいたい」と強調しました。