2011年2月27日(日)「しんぶん赤旗」
国会議員定数削減の具体案
菅首相“6月に提示”
菅直人首相は26日、消費税増税に向けた「社会保障改革集中検討会議」のあいさつで、国会議員定数削減の具体案を6月に提示する考えを表明しました。
菅首相は、この日の会議で委員から「(増税のためには)政治家自らも身を削ってでもやるんだという覚悟を示せ」と求められたことを紹介し、「私もそのとおりだと思っている」と強調。「議員の数の問題や議員の歳費の問題などの議論を一方でやる」とし、6月に「税と社会保障の一体改革」の具体案を打ち出す時には「そうした問題も同時並行的にしなければならないと考えている」と表明しました。
菅首相と民主党はこれまで、衆院比例定数の80削減を打ち出していますが、消費税増税との関係では、藤井裕久官房副長官も1月20日のNHK番組で、増税と議員定数削減は「ワンパッケージ」だとの考えを述べていました。
今回の首相発言はさらに具体的に、増税と定数削減の結論を同時に出す考えを示したものであり、事態は新たな局面に入ったといえます。