2011年2月24日(木)「しんぶん赤旗」
党首討論
消費増税後押し 谷垣氏
超党派協議促す 菅首相
菅直人首相と自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表との党首討論が23日に行われ、谷垣総裁は税収よりも国債発行額が多い2011年度予算案を批判した上で、予算案の組み替え動議を出す考えを表明しました。
谷垣氏は、菅政権の「税と社会保障の一体改革」に言及し、「われわれ(自公政権)のときと同じようなメンバーでやっているので、案もある程度は透けて見える。早くわれわれのやっていたころに追いついてください」と発言。「消費税を含む財政再建が、自分の天命、使命であると思うならば、国民の声をしっかり背に受けてやらなければいけない」と菅首相を後押ししました。
菅首相は、自民党の予算組み替え案について、「“すばらしい”といって丸のみできるような案をぜひだしてほしい」と要望。「税と社会保障の一体改革」の超党派協議への参加を重ねて求めました。
さらに谷垣氏が、沖縄・米軍普天間基地の県内「移設」(新基地建設)関連予算について、「きちっと成立させて実行していくのか」と迫ったのに対し、菅首相は、「ベスト」な予算案だとし、「関連法案もちゃんと成立させてもらえれば、きちんと執行していく」と表明しました。
公明党の山口那津男代表は、沖縄在留米海兵隊が「抑止力」だというのは「方便」だったとした鳩山由紀夫前首相の発言を批判。鳩山政権当時の副総理だった菅首相に対し、「沖縄の海兵隊は不要だ、抑止力を否定するという考え方をいまだに内心もっているのではないか」とただし、「抑止力」を肯定する立場から鳩山氏の発言を「放置しておいていいのか」と批判しました。
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