2011年2月15日(火)「しんぶん赤旗」
子育ては総合対策を
予算組み替え求める
ＮＨＫ番組で穀田氏
日本共産党の穀田恵二国対委員長は１３日、ＮＨＫ番組「日曜討論」に出席し、２０１１年度予算案、子ども手当法案を含む予算関連法案への対応をめぐって各党の国会対策責任者と議論し、生活優先の予算組み替えを主張しました。
予算案について、民主党の安住淳国対委員長は「改善できるなら前向きな話を」などと野党側に修正協議を提案しました。
穀田氏は「国民の目からみてとんでもない予算案だ」と強調。年金支給額の引き下げなど国民全体にかかわる社会保障は削る一方で、法人税減税や証券優遇税制の延長など大企業・大資産家には優遇していると述べました。その上で「しかも、そのツケを消費税の増税に回そうとしている」と批判。生活優先の予算の組み替えを提案したいと表明しました。
自民党の逢沢一郎国対委員長は「子ども手当」とからめて民主党政権の財源不足を攻撃し「破たんしたマニフェストを撤回すべきだ」と発言しました。
これに対し、穀田氏は、「マニフェスト違反」という点でいえば、民主党は“消費税は４年間上げない”“後期高齢者医療制度は廃止”“国保には９千億円を投じて引き下げる”といった社会保障充実の約束を守っていないと批判。「これらは実行しなさいというのが私たちの立場だ」と強調しました。
子ども手当については、「お子さんが保育所に入れない方々の悩みは本当に大変。まず保育所の増設が待ったなしだ」と指摘。子どもの医療費の無料化や教育に対する家庭の負担の軽減など「総合的な対策」が必要だと力説しました。
財源についても、「税の控除を削って、右のポケットのものを左のポケットに移すようなやり方ではいけない」「子ども手当にまで消費税を持ち出すのはもってのほかだ」と批判。大企業・大資産家へのバラマキを中止し、賃上げと中小企業支援、社会保障の充実へと転換をはかるべきだと強調しました。
