2011年2月12日(土)「しんぶん赤旗」
国民的合意で教育充実
東京 全教定期大会始まる
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全日本教職員組合(全教)の第28回定期大会が11日、東京都内で始まりました。12日までの2日間です。
あいさつした山口隆委員長は、すべての子どもの成長・発達の保障、ゆきとどいた教育条件という願いは、圧倒的多数の国民の願いだとして、対話と共同をすすめ、教育についての国民的合意をつくりあげようとよびかけました。
運動方針を提案した北村佳久書記長は、当面の課題として国の責任による30人学級の実現、教職員定数増、教育予算の充実、貧困と格差拡大から子どもを守り、教育費無償化をめざすことなどをあげ、国民との共同を広げて実現する取り組みを強化する、と報告しました。また、重要な段階を迎えている公務員・教職員の労働基本権の回復や、長時間・過密労働の是正の運動、臨時・非常勤職員の均等待遇確立、文科省、教育委員会にパワハラ防止指針の策定を求める活動の強化を提案しました。
討論で各労組の代表が発言。愛媛県教組の代表は、県教委との交渉で少人数学級の教育的意義をねばりつよく訴え、2年生で35人学級を実現したと報告。都教組の代表は、都教委が学力調査と体力テストを実施し、区市町村別に結果を公表すると提案したことに対し、反対署名を集め、ストップさせたいと表明しました。
来賓として、全労連の大黒作治議長、全大教の森田和哉書記長、新日本婦人の会の高田公子会長、日本共産党の宮本岳志衆院議員がそれぞれあいさつしました。
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