2011年2月12日(土)「しんぶん赤旗」

もうけ 社会に還元を

雪をついて「トヨタ総行動」


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(写真)トヨタ総行動の決起集会で唱和する参加者=11日、愛知県豊田市

 トヨタ自動車に社会的責任の発揮を迫る第32回「トヨタ総行動」が11日、愛知県豊田市で開かれました。愛労連などでつくる同実行委員会の主催で全国から約1000人が参加。「もうけをため込んだ大企業は内部留保を社会に還元せよ」「下請け単価の削減をやめよ」と唱和しました。

 雪が降り積もるなか、トヨタ本社近くの公園で開いた総決起集会。「まわしてよトヨタさん エコカー補助金を下請け、労働者に」と書いたのぼりも掲げられました。

 実行委員長の榑松(くれまつ)佐一・愛知県労働組合総連合議長は、トヨタなど大企業が賃金を引き下げ、内部留保を大幅に増やしてきたことが消費不況を招いていると指摘。「いまこそトヨタの内部留保をはき出させ、賃金や下請け単価を引き上げることが必要だ」と訴えました。

 全労連の小田川義和事務局長が「大企業の身勝手に対し、もっと怒りと声を大きくしていこう」と連帯あいさつしました。

 「大企業の内部留保を社会に還元すれば、数十倍の経済効果がある。ため込むだけでなく、日本経済にしっかり貢献してほしい」と話すのは、福井県から来た河本猛さん(33)。パナソニックの「非正規切り」に立ち上がり、裁判は福井地裁で18日に結審の予定です。河本さんは、労働者派遣法の抜本改正による雇用の安定も求めてアピールしました。

 「昨年末から中小企業で働く正社員から解雇の相談が増えている」と話すのは、JMIU(全日本金属情報機器労組)静岡西部地域支部の青木克之書記長。下請け単価の引き下げなどが要因で、「大企業の横暴は目に余る」と社会的責任を果たすよう求めました。





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