2011年2月11日(金)「しんぶん赤旗」
賃上げで景気回復 仕事よこせ
春闘中央総行動に7000人参加
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「内需主導の景気回復を!」と、国民要求実現をめざして「2011国民春闘中央総行動」が10日、国会を中心にとりくまれました。賃上げ、雇用確保、仕事よこせ、社会保障拡充などの要求をもって労働組合、市民団体から参加した7000人が、朝から街頭宣伝、省庁要請など終日行動を繰り広げました。主催は同実行委員会です。
日比谷野外音楽堂で行われた中央集会は、正午開催の第1波に2000人、午後2時開催の第2波に4000人が参加。正午の集会で全労連の大黒作治議長は、大企業が内部留保244兆円をため込む一方、年収200万円以下のワーキングプアが1100万人に達し、労働者の年収は12年間で61万円引き下がったと告発。「これでは景気回復はおぼつかない」として、賃上げをはじめ国民のくらしのために内部留保の活用を要求しました。
ひときわ大きな拍手に包まれて航空労組連絡会の近村一也議長、組合員らが登壇し、「空の安全・安心のためにもたたかっていく」と、不当解雇撤回の支援を訴えました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長があいさつし、賃上げ、不当解雇撤回、環太平洋連携協定(TPP)反対など、「大義はわれわれの側にある。たたかいぬいてともに政治をかえよう」とよびかけました。
この日は、中央集会と前後して厚生労働省、国土交通省、総務省、農水省などへの要請行動を実施。国会請願デモ、銀座パレード、日本経団連包囲行動などがとりくまれ、労組、民主団体が共同の要求をもちよった国民春闘として社会的にアピールするとりくみになりました。
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