2011年2月10日(木)「しんぶん赤旗」
TPP 医療も市場任せに
共産党埼玉県議ら 県医師会長と懇談
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日本共産党のやぎした礼子、山川すみえ両埼玉県議と小松崎久仁夫党県委員長は9日、県医師会の金井忠男会長と懇談し、環太平洋連携協定(TPP)と医療の問題について意見交流しました。
小松崎氏はTPP問題での党の見解や国会質問などの資料を手渡し、「TPPは医療も市場原理にゆだねてしまうことになります」と述べると、金井会長は「TPPによって、医療についても一緒にして例外なく垣根を取り払おうとするならば反対です」と語りました。
金井会長は、TPP参加で、外国人患者を日本で受け入れる「医療ツーリズム」や、外国人医師の受け入れの流れがなし崩しになることへの懸念を示し、「(医療ツーリズムなどについて)必要性を考えるにしても規制や基準が何もないのは問題。日本の医療システムの良い面ももっと検証すべきです」と語りました。
やぎした県議は「国民皆保険制度をなくしアメリカ型の自由診療にしようとする圧力に医療現場から不安の声があがっています。地域医療を守る努力を無にするような動きに反対していきます」と話しました。